阪急東宝グループ創業者の小林一三と地元宝塚の実業家の平塚嘉右衛門は、共同出資で大正15年5月14日、阪神急行電鉄(現阪急電鉄)の宝塚南口駅前に、洋館5階建ての宝塚ホテルを開業しました。同年8月7日には、宝塚ホテルの5階に宝塚倶楽部という阪神間在住の知名士たちのための社交団体が設立されました。宝塚倶楽部は、会員交流の場として、宝塚ゴルフ倶楽部や東洋一のダンスホールといわれた宝塚会館を設け、阪神間モダニズム創生の一翼を担いました。


宝塚ホテル アサヒビール
開業間もない昭和2年消印の絵葉書。
ホテルの右側に宝塚南口駅、ホーム
と電車が見えます。




宝塚ホテル(イカリスーパーから)
                            南西の方向から見た宝塚ホテル全景。
                     畑が広がり、人家は見られません。






宝塚ホテル パンフレット開業間もない頃のパンフレット。パンフレットには、
「宝塚ホテルは阪急電車宝塚南口駅の直前に聳ゆるドイツ風の鉄筋コンクリート5階建耐震耐火の宏壮な建物で武庫の清流と六甲の翠巒を一眸の中に収め眺望絶佳の処、緑樹の中より聳ゆるクリーム色の見るから瀟洒な気分に包まれた感じのよいホテルでございます。」
「当ホテルの建物は総計1,200余坪ありまして昇降機、電話、電灯、給水、給湯、夏のスクリーンドアー、冬の暖房等至れり尽くせりで、客室60、食堂大小2室、宴会場、グリル食堂の他応接室、談話室、球戯室、酒場、理髪室、売店があります。」
「室料は、欧式(御食事は別)で御計算致します。
  御一人 御一泊  金3円。4円。
  御二人 御一泊  金6円。
 専属風呂付
  御一人 御一泊  金6円。7円。8円。
  御二人 御一泊  金9円。10円50銭。12円。」



   
                       宝塚ホテル パンフレット上空から 
                         
上空からの宝塚ホテル。宝塚大橋が架かっていませんので、昭和8年3月以前の写真だと思われます。            
                                           
                   

        

宝塚ホテル初期パンフレット テニスコート
ホテルの南側には、2面のテニスコートが
ありました。






宝塚ホテルメニュー(毎日新聞)
開業当初の大正15年6月15日に開催された大阪毎日新聞社神戸支局主催の婦人見学団の昼食メニューです。

メニューは
 1.トマト濁スープ
 1.冷魚 イタリエン
 1.ビーフ 洋酒煮
 1.冷菓 シャベット
 1.果物
 1.コーヒー